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消された女ラストのネタバレあり感想。韓国の実話ベースの映画

16年に韓国で公開された映画の「消された女」を見ました。
これは楽しめた作品ですね。

主演はカン・イェウォン。
「品位のある彼女」で好きなキャラだった、ジニお姉ちゃん役のチェ・ユンソも出演していました。

知らずに見ていたら、ジニお姉ちゃんが出てきたから嬉しかったんですけどねー。
助監督役での出演で出番もそれなりにありましたが、特に重要なキャラではなかったですね。


ただこの映画は精神病院のシーンが怖かったからな。
品位のある彼女のジニお姉ちゃん同様に、僕の中での癒しキャラとして存在感がありました。

実話をもとに作られたというこの「消された女」という映画ですが。
さっきも言ったけど病院のシーンが怖かった。


警察署長と繋がっている闇の深い病院ということで、スタッフも怖ければ、患者も別の意味で怖いし。
あんな環境に突然拉致監禁されたらと思うと、本当に頭がおかしくなってしまいそうです。

実話というのは、映画にも描かれていたように、法律を悪用した監禁事件が増えていたと。
保護者2人、あるいは保護者1人と医師の処方があれば、健康な人でも本人の同意なしで精神病院に入院させることができるとか言っていたかな?




病院としては患者を受け入れることで補助金がもらえる。
親族としても例えば財産を巡る揉め事でもあれば、精神病院に監禁させて財産を得ることが出来るという。
そんな恐ろしいことが実際に社会問題となっていたようです。

この法律の問題点を題材に、1つの事件ではなくいろんな事件をモチーフにして作られたもののようですね。

ストーリーはテレビ局のもとに謎の日記が届くところから動くんですよね。
精神病院に強制入院させられていた患者のものであろう日記。
調べてみると1年前の精神病院の火事と、同時期に起きた警察署長殺人事件に繋がっていると。




警察署長殺人事件の容疑者こそ、本人の同意なしで精神病院にぶち込まれた被害者。
主人公である女の子の養父が警察署長で、そいつが悪い男だったようですね。
しかし、入院の記録が一切残っていないので、それを立証することができないと。

ドキュメンタリー番組の監督が、事件のなぞ解明のために動いていくわけですが・・・。

病院のシーンが怖かったけど、最初の逃走シーンも絶望感があったな。

患者である変体野郎から逃げ道を聞き出すと、要求されていた性行為を受けるふりをしてアソコを噛みちぎる・・・。
スタッフも含め、みんながパニックになっている隙に逃げ出すという。




で、街に出て警察に助けを求めたら、警察にはすでに手が回っており・・・。
再び精神病院に連れ戻されるというね。
あのシーンは絶望感があって怖かった。

まあ、火事がきっかけで逃げ出すことに成功したというのはわかっていたのですが、その火事の起こり方ですよね。
誰かが復讐的に火をつけたのかと思ったら、患者の女の子の行動がきっかけで火事が起きたという。




なんかキャンドルに火をつけていたから、ここから火事が起きるのかな?とか思っていたら。
足の踏み場もないぐらいのキャンドルに火をつけていたからな。笑
笑い事じゃないんだけど、あれも凄かったな。

これまたラストのオチがね。
養父殺しの冤罪も晴れて一件落着かと思ったら、最後の謎である日記の出どころですね。
なぜ精神病院の中であの日記を書くことができたのかということですが・・・。




そもそも強制入院させられていたのは主人公のお母さんで、日記も主人公が偽装したもの。
病院のシーンも主人公ではなくお母さんが体験していた出来事ってことですね。
恋人らしき男性が助けに来るシーンがあったけど、あの男性が本当はお母さんを助けに来た主人公で・・・。
そしてあの男性の姿はお父さんだったみたいですね。(急展開で混乱したけど)





男性が助けに来たところ捕まって、臓器を摘出するために腹を切られるシーンがあったけど。
実際に女の子も腹に傷跡があったから、本当に麻酔なしで腹を切られたのか・・・。



無罪判決が出た署長殺しも本当に女の子が殺していたようですね。
子供のころから性的虐待を受けていたようだし、母も火事に巻き込まれて殺されるし、そりゃあ、殺したいぐらい憎むわなー。

それにしても、署長殺しの容疑者として拘束されている状態で、どうやって日記を偽装したのかは謎ですけど。

それと、こういう言い方もアレだけど、女の子が病院で性的虐待をされなかったのが不思議だったんですよね。
絶対なんかされるだろと思ったら、特になかったし。(変態患者に迫られるシーンはあったけど)
強制入院させられていたのがお母さんなのであれば少しは合点がいくな。(それでも性的虐待されそうだけど)




実際に火事を起こした患者の女の子が虐待を受けているシーンもありましたからねー。
あのシーンはなかなか色っぽかったけど。
女優さんも若くてきれいな人だったんだな。

しかし、日本でも似たようなことで行方不明になっていることもあるかもしれませんしね。
この映画は法律の穴でしたけど、権力を使ってどうこうとかだったら、日本でもないとは言い切れませんし。


何にしてもテンポもよくて面白い作品でした。
見ていて退屈しない映画でしたね!

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「ボイス」「サイン」「TWO WEEKS」がきっかけで韓国ドラマにハマりました。ジャンルはサスペンス・ミステリーが好き。男らしい男性キャラが好きで、非現実的なアニメっぽい男性キャラが苦手。好きな女優はキム・ヒソン。