フジテレビ系列のオトナの土ドラ「悪魔の弁護人」の最終回を見ました。
見応えがあるドラマでしたねー。
贖罪というテーマはやはり難しかったですが。
良いドラマでした。
御子柴は弁護士としてどんな手を使ってでも勝ってきた。
それによって依頼者を助けるとともに、高額な報酬を被害者遺族へ送金することで過去の贖罪も行っていたわけですが。
でも最後の事件により被害者側の心情に触れることになってしまい・・・。
自分が裁判で勝ちまくった裏では、被害者側で不幸な人を量産しているのではないかという葛藤も生まれたわけですね。
まあ、御子柴が刑事事件ばかり弁護していたのかは知りませんけど。
そうなら不幸な人が生まれていたのかもしれませんね。
お母さんの事件は真実というより、その動機がこのドラマで重要でしたね。
被害者遺族のやり場のない怒り。
それが御子柴の母親に矛先が向くというのは一見するとめちゃくちゃなんですけど。
それくらい追い込まれるというわけですな。
岬検事はノリノリであんなことをしているのかと思ったらそうじゃなかったんだな。笑
御子柴の主張をあっさりと認めて起訴を取り下げたというから、岬検事の心情にも変化があることがわかります。
大衆の声を代弁するキャラとして岬検事とあすみさんがいたわけですが。
彼らも正義感を振りかざすことによって、また不幸な人を生んできたわけですね。
あすみさんなんか、自分の記事がきっかけで友達が傷害事件に巻き込まれたんだからなー。
いまちょうど世間では不倫が話題になっていますが・・・。
僕はこれまでもこのドラマの感想で「芸能人の不倫なんか放っておけ」と書いていた気がするけど、このタイミングで不倫だもんな。笑
不倫が騒がれることによって2人の芸能人生が終わるだけなら別にいいですけど。
その裏で本人以上に苦しんでいる人だっているわけですからね。
親とか将来の子供とか、そういう人の気持ちもわかってもらいたいものですな。
ちなみにドラマのプロデューサーが元新聞記者で、そのとき加害者家族を取材した経験があすみに投影されているらしいです。
そういう人がドラマを作っているんだから、そりゃあ見ごたえもあるというものです。
今回も鑑定所のおじさんがいいキャラだったわ。
まあ、あのおじさんみたいに身近に元凶悪犯がいるなら、態度が変わるのも無理はないと思うけど。
でも多くの人は自分の人生に何の関係もない人を叩くわけだからな。
そうして自分より不幸な人を叩いて安心できる面もあるのでしょうけど・・・。
気分の良いものではないですね。
贖罪について葛藤していた御子柴ですが、最後の倫子ちゃんに救われましたね。
お母さんも妹の件があるとはいえ、御子柴が娘を助けてくれた事実もありますし。
それで御子柴を許すということはなくても、御子柴を認めた面はあるでしょう。
じゃないと最後、御子柴に顔を合わせることもなかっただろうし。
御子柴は生涯罪と向き合うことになるわけで、それだけの罪を犯したわけですが。
更生は果たしていますし世間の見る目が変わるといいですね。
本当に見ごたえがあって良いドラマでした!
こういうドラマをゴールデンの時間帯でやって、話題になると良いんですけどね。
ゴールデン向きのドラマではないのか。
最初の事件のどんでん返しも良かったけど、最後の事件が良かったですね。
僕が日頃思っている疑問を投げかけてくれたから、余計に良いドラマに感じるわ。
悪魔の弁護人はトップクラスに好きな作品となりました。