連日のように木村花さんの死についての話題を耳にしますね。
インターネットの誹謗中傷というのはテレビ的にも報道しやすいし、多くの人が関心もあるでしょうし。
お隣の韓国でも昨年、元トップアイドルがネットの誹謗中傷がきっかけで自ら命を絶ち話題になっております。
f(x)というアイドルグループで活動していたソ・ルリですね。
日本では一般的に馴染みのないf(x)ですが、少女時代や東方神起などと同じ事務所で一時期はトップクラスの人気を誇ったガールズグループです。
アイドルになる前は子役としても活動。
遺作となった「ホテルデルーナ(特別出演)」もヒットしていますね。
ちなみにこちらの番組は「誹謗中傷の夜」という、ネットの悪質な書き込みがテーマのバラエティ番組です。
ソ・ルリもMCとしてレギュラー出演していたのですが、そのソ・ルリが亡くなったわけですからね。
啓発の意図もあった番組ですが、逆効果だったと言われております・・・。
これを見て、より攻撃的になったアンチも多いんだろうな。
(ホテルデルーナ主演のIUと)
ソ・ルリは問題行動も多かったのか、けっこうアンチも多いタレントだったようですね。
(だからこそ誹謗中傷の夜でMCを務めていたわけですが)
ですが14年にはネットでの誹謗中傷がきっかけのストレスで倒れ。
16年には恋人との別れがきかっけで、自死しようとしたのではないかと言われる事故もあったようです。
そして19年10月には本当に亡くなってしまったわけです。
遺書はなくはっきりとした動機は不明なのですが、事件性はなくメモの内容などからネットでの誹謗中傷が原因と判断されています。
そして彼女の死をきっかけに、いわゆる「ソルリ法」にも注目が集まったわけですね。
ソルリ法案というのはネットでの悪質な書き込みの規制や罰則の強化です。
かつて韓国ではインターネット実名制というのも法案に上がったようですが、それは当然のように違憲とされ・・・。
罰則の強化にしろ、処罰の件数を増やすにしろ、ネットの誹謗中傷の規制というのは難しいんですよね。
いま日本でも同じことが言われていますが、ネットの悪質な書き込みは「表現の自由」という壁があるわけですね。
誹謗中傷と表現の自由って感覚としては違う気がしちゃうけど、それを法律にするとなると難しいでしょうしね。
例えば今もやっているのか知らないけど、ナイツが芸能人のスキャンダルを漫才ネタにしていましたが。
あれって名誉棄損と言われればそんな気もしちゃうし、表現の自由と言われれば面白いからOKって気にもなるし・・・。
ネットの誹謗中傷は罰則の強化よりも処罰を増やすことが悪質な書き込みの防止につながると言われています。
でも現状では誹謗中傷した相手を特定するのも手間だし、時間もお金もかかってしまう。
だからこそ、よほどのことがない限りは有名人も泣き寝入りをするわけですが・・・。
それをもっと簡単にすると良いというわけですね。
僕もネットの誹謗中傷に関しては、有名人はどんどん強気に出て相手に怖い思いをさせてほしいと思っています。
でも現状はそれを実行するのが大変なわけですからね。
特定が簡単になれば今度はプライバシーの問題とか、冤罪的なものとか生まれるかもしれないし。
警察とかの担当者だってたくさん必要でしょうが、そこまで手が回るのか・・・。
ネットの誹謗中傷は不快だし、なんとかしてもらいたいという気にはなるのですが。
そう簡単には事が進まない難しい問題みたいですね。