今回は「アリバイ崩し承ります」第5話の原作からネタバレです。
5話はダウンロードのアリバイということで。
3か月前に発生した未解決事件の容疑者のアリバイですね。
事件現場から別の白骨化遺体が見つかり、それは横領事件を起こして失踪したと思われていた男性だった。
その男性の息子が未解決事件の容疑者として浮上したのですがアリバイがあると。
どういうアリバイかというと、未解決事件の起きた時刻には息子は友人と遊んでいたと。
3か月も前のこととはいえ、その日は1日限定配信されていた音源をダウンロードしていた。
友人もその場でダウンロードしていたのを見たと証言したので事件当時のアリバイが立証されました。
で、どういうアリバイトリックだったのかというと、友人と遊んでいたのは事件が起きた6日ではなく前日の5日。
簡単に言うと日付が6日に変わってからダウンロードしていたわけですね。
その後、改めて事件が発生した時間帯である6日の夜にもダウンロードして、履歴からアリバイを作ったと。
3か月も前の出来事なので、友人は正確な日付なんか憶えていないし。
1日限定配信という企画と3か月も前で記憶があやふやになることを利用したアリバイトリックだったわけですね。
(犯人は父の白骨化遺体が見つかるのは数か月後になると予想したうえで計画したようです)
まあ、かなり単純なトリックではあるのですが、いろいろ計画して実行したことですからね。
なかなかネタとしても面白いアリバイトリックでした。
ちなみに原作の小説ではこれが最後の事件になっていますね。
察時さんに当たる人物は原作では若手刑事の「僕」です。
原作では時乃ちゃんとはあくまでアリバイ崩しだけの関係であり、時乃ちゃんはお店で話を聞いてアリバイを崩すだけ。
ドラマのように一緒に行動することはありません。
そして原作の小説では一緒におじいちゃんのお墓参りに行くところで終わりました。