ファーストラヴ(NHK)の感想。聖山環菜の心理描写が難しいドラマ

NHKの特集ドラマ「ファーストラヴ」を見ました。
聖山環菜(上白石萌歌)が父を殺した動機がテーマになってくるドラマですが。
これは少し難しい話だったかなー。

環菜は親の愛情を受けることなく育ってきたということで。
父親も本当の父親ではなかったとか言っていたかな?


母親も心に闇を抱えている人物で、娘との間には確執があったと。
育児放棄のような形で育っており、虚言癖などの症状もある環菜。

父親からも心理的な虐待を受けており、それが自傷癖の引き金になっていた・・・。
殺害当時も自傷している際に父ともみ合いになった結果、ある種の事故のような形だったようですけど。

情緒酌量されたとはいえ殺人罪は成立してしまいましたが、環菜の精神状態を考えるとかわいそうな感じでしたね。
弁護方針を間違えたというか・・・。




あのデッサンモデルのシーンも気持ち悪かったもんなー。
(デッサンモデルで検索したら怪しいバイトが出てきたわ。笑)

誰も異議を唱えないとか、おかしいだろう・・・。
あれ、実際には(小説だけど)あの女優さんより幼い子供がやっていたわけだからな。
裸の男と一緒にモデルになって、気持ち悪い男の目線を全身に受け続けるだもんな。

真壁由紀(真木よう子)も同じような環境で育ってきたようですが。
あの父親も生々しかったわ。




でも男がこれらを見て感じる気持ち悪さと、女性が感じる気持ち悪さは異質だろうからな。
そこらへんの感覚が本当の意味でわからないから、より難しい話に感じちゃいますね。
そういう意味では弁護士(平岡祐太)の視点がもっと描かれていたら違ったかも。

ちなみにファーストラヴは21年の映画公開も予定されているようで。
ドラマも良かったけど映画向きの作品かもしれませんね。

全3話の1時間ドラマでやっても良かったかな。
2時間のスペシャルドラマは集中力が持たないところもある。笑

もっと心理描写があってもよかったわ。
テーマがテーマだけに、難しいところがありましたね。

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