まぶしくての母(イ・ジョンウン)。終盤キム・ヘジャとのエピソードが感動的

韓国ドラマ「まぶしくて」で主人公ヘジャの母を演じたイ・ジョンウン。

ドラマのMVPはもちろん主演のキム・ヘジャですが、イ・ジョンウンは影のMVPと言ってよい存在でしたね。
メインの視聴者層は同年代の主婦層になるのでしょうし、ビシッと刺さるキャラでしょう。

※ネタバレ表現あり

イ・ジョンウンは見た目の普通さが良いですね。
身近にもいそうなおばちゃんの雰囲気がある。

最近では話題作「パラサイト」で主演を務めていますが、主に脇役として存在感を発揮している女優さんですね。
まぶしくてのお母さんも素晴らしかったぞ。

お母さんとは言っても、実際には認知症のヘジャが勘違いしているだけで、本当は息子の妻ですから、ヘジャにとって嫁ですね。
ドラマは娘がおばあちゃんになったというファンタジー路線で進んでいくわけですが。
僕は認知症というネタバレを知ったうえで見ていたので、嫁なんだろうなというのはわかった。




しかしお父さんがヘジャのことを冷めた目で見ていたのに対し、お母さんはずっとヘジャを気にかけているようだった。
お母さんは1人で介護をしていたんだろうからな大変だ。

それでいてヘジャに当たることなく接していたんだから、あれはなかなかできることじゃないと思うぞ。
姑じゃなくて娘という体だったんだから、怒鳴り散らしても違和感はなかったと思うけど。
良いお嫁さんだ。
(旦那には怒鳴っていたけど、そりゃそうだよな)

そしてなにより素晴らしかったのが認知症のネタバレ後、現実路線に入ってからです。
お母さんは早くに両親を亡くしていたようですが、そんなお母さんをヘジャは実の娘のようにかわいがり・・・。
お母さんは辛いときもヘジャに助けられてきたわけですね。

まあ、そうはいってもですよ。
いくら恩があっても認知症の姑のお世話をするというのは大変なはずです。
作中のヘジャは面倒がかかる風ではなかったけど、それでもおそらく深夜徘徊ぐらいはしていたわけだしな。
旦那はなにもしないし、仕事場にはやってくるし、姑の面倒を見るのが嫌になることもありそうだけどな。

自分のことを忘れたヘジャに対しても、変わらずお世話を続けて。
終盤の嫁姑エピソードは本当に良かったな。
2人のやりとりは感動的だったわ。

韓ドラ視聴者層にも姑の介護に疲れている人っていっぱいいると思うんですよね。
みんながみんな「まぶしくて」のお母さんのように姑に恩を感じていたり、暖かい思い出があるわけではないでしょうけど。
それにしてもお母さんに感情移入して、何気ない思い出でグッとくるものはあるんじゃないかな?

まぶしくてはお母さん世代の視聴者に特に見てもらいたい名作ですよね。
まあ、終盤までの前振りが長いんですけど・・・。
その長い長い前振りがあってこそですしね。




終盤までのファンタジー路線も決して面白くないわけではないですし。
(僕は没入度高くはなかったけど)
最終回が良いので見終わった印象がかなり良いおすすめドラマです。

ちなみにイ・ジョンウンはまぶしくての直前に「知ってるワイフ」でもハン・ジミンと共演しております。
しかもハン・ジミンの母役で認知症になった役をやっている。
つまり、2人はまぶしくてとは正反対の役をやっていたわけですねー。
認知症の役をやっていた直後だから、よりヘジャに思うところがあったかもしれませんね。

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